音波歯ブラシで虫歯予防がおすすめ！価格や効果、超音波との比較【歯ごたえのある話】

音波歯ブラシとは？電動歯ブラシ・超音波歯ブラシとの違い

「音波歯ブラシ」という言葉はよく耳にしますが、正しく理解できているでしょうか？？
深夜のテレビコマーシャルでもよく見かけると思いますが、電動歯ブラシや超音波歯ブラシと、どんな違いがあるのかご存知でしょうか。
近年は、コンパクトな音波歯ブラシも登場し、どんどん使いやすくなっています。

音波歯ブラシは飛ぶように売れ、各家電メーカーもそろって開発・販売を勧めています。その理由は一体なぜなのでしょうか？

音波歯ブラシとは「音波式電動歯ブラシ」のことで、ブラシ自体が振動・回転する電動歯ブラシと異なり、音波歯ブラシはブラシの毛が振動します。

また、商品により違いがありますが、音波歯ブラシの方が振動が速いです。その振動の速さは、約31,000回/分（ソニッケアー/フィリップス社参照）というのですから驚きでしょう。

音波歯ブラシを販売しているメーカーに、フィリップス（ソニッケアー）やパナソニック、ブラウンなどがありますが、各社それぞれ特徴があります。フィリップスを例にすると、魅力は音波水流で汚れを除去するという点です。ブラシが届きにくい箇所もプラーク除去が可能です。

通常のブラッシングに比べブラシ圧がとても軽いので、当てているだけで汚れをすばやく除去できるということも特徴の一つです。
ブラシ圧が軽いと歯の摩耗に対して安全性が高く、知覚過敏にもなりにくいという報告もあります。

通常のブラッシングでは除去が難しいコーヒー・タバコなどの着色汚れ（ステイン）の除去にも効果があります。

通常のブラッシングで1本1本ていねいに磨くと、歯磨きに時間がかかってしまいます。しかし、音波歯ブラシならば、すばやく汚れを除去できるため、短時間で口の中を清潔にできます。
そのため、忙しくて歯磨きに時間をかけられないという人にもおススメです。

「超」がつくだけで、「超音波歯ブラシの方が良いのでは？？」と思ってしまうかもしれません。
しかし、それぞれに特徴があるため、自分に合った方を選ぶことが大切でしょう。
また、正しく使用することも重要になります。

超音波歯ブラシは、人体に安全な超音波を発振する歯ブラシです。歯周ポケットの中など、毛先の届かないところのプラークまで分解するといわれています。

音波歯ブラシに対し超音波歯ブラシは、歯ブラシの毛の振動は目で確認できません。お使いになる際は、普通の歯ブラシ同様に手を動かす必要があります。また、音波歯ブラシよりも静かだという特徴もあります。機械的な音や振動が苦手な方にもお勧めできます。

歯肉がむずがゆく感じるのは、歯肉の血行が促進されていることが原因です。歯肉の血行が良くなると、歯周病の原因菌に対する抵抗力が強くなります。
喫煙者は特に、タバコの影響で歯肉の血行が悪くなりやすいですから、音波歯ブラシで歯肉の血行を促進することは、歯周病予防に大変有効です。

音波歯ブラシには、唾液の分泌を促進する効果もあります。唾液の分泌が増えると、再石灰化の促進、口の中の酸性化抑制など、唾液の働きにより虫歯になりにくい口の環境を作ることができます。

音波歯ブラシには、プラークを効果的に除去するだけでなく、唾液分泌を増やすことで、さらなる虫歯予防効果が得られるのです。

音波歯ブラシの値段は、購入店やメーカー、商品によって違っていますが、1万円が相場と言えるでしょう。
通常の歯ブラシとは、値段が大きく違いますが、一度購入すれば、その後は替えブラシを購入できるので、ランニングコストは高額にはなりません。

音波歯ブラシを購入する際は、替えブラシの費用を確認して、ランニングコストも把握しておくことが大切でしょう。替えブラシの費用も、メーカーや商品によって異なるのです。

研磨剤入りの歯磨き粉を使用すると、歯を傷める可能性があります。音波歯ブラシだけでも十分に汚れが落とせるため、歯磨き粉使用の必要はないと言えます。
使用する場合には、電動歯ブラシ専用の歯磨き剤などを使用すると良いでしょう。

しかし、音波式電動歯ブラシにはさまざまな種類がありますし、歯磨き粉使用による歯への負担も異なるでしょう。また、使い方（押し付けすぎる）も影響します。

音波式電動歯ブラシをこれから使ってみようとお考えの方は、ぜひ当院スタッフまでお尋ねください。おすすめの商品や使い方など、アドバイスいたします。